私たちの視点
お客様視点で徹底的に考え抜くということ
お客様のニーズに対応するには今までとは違った技術も必要になってきています。
スーパーの要望で一つの袋に玉ねぎ、じゃがいも、人参を1,2個ずつ袋詰にした「カレーセット」をつくって納品することもあります。当然手間はかかりますが、そのようにする事によってお客様にお買い求めやすくなります。
このように、お客様がどうしたら買いたくなるか考えてスーパーも仲卸業者に依頼をしますから私達も合わせていく必要があります。
見返せば昔は15kgの箱がメインだったのが現在では10kgがメイン、5kg、3kgと続き、どんどん軽量化され少しでも流通しやすいように工夫されています。
しかし胃袋自体が増えるわけではありません。その中で子供があまり野菜を食べなくなるということが起こっています。
子供は正直です。一度食べて酸っぱかったり嫌だともう食べてくれません。子供の好き嫌いを作らないようお客様に対する説明もしています。
なので糖度の管理等には積極的に気を使っています。
また、値段の安いものを求めるお客さんもいるので、そういう方には「酸味が強く子供向けではない」「こっちは甘い」等の説明もして理解してもらうようにしています。
心の底から満足できる商品のご提供
現在市場業界が変わってきています。
昔は中央市場があり、そこに荷物が集まり、お客さんも小売屋さんがほとんどで、物があれば売れた時代、そこにいれば商売が成り立っていました。
しかし現在はスーパーや量販店が売上の5割6割を占め、場外流通の発展、スーパー自身が畑を持ったり買い付けを行うのが普通です。
ですが、そのような中でも私たちがお客様の為に出来る事に取り組みながら仕事をしています。
量販店・スーパーの若いバイヤーの方にも色々なことを教えてあげながら取引をします。
例えばみかん、極早生(ごくわせ)、早生(わせ)と時期によって味が違います。
正直極早生(赤に変わる変わらないか)のみかんは正直美味しくありませんが、早生(味がのってくると本当に甘くなり風味もよく、薄皮が薄く果汁が多い)を作るためには極早生が必要です。
極早生は売り場に出すと売れますが、それを売りすぎると本当に美味しい早生が売れなくなる・・・といったお客様に商品を美味しく頂けるような指導をしています。
作る想いと食べる気持ちをつなぐ
私たちは多様化した消費ニーズに対応するため、情報網を張り、安心・安全で良質な商品を取り揃えられる様、日々の業務に励んでいます。
出荷者からお預かりした商品を単に販売するだけでなく、消費ニーズに合わせ、こちらから栽培品目を提案することも重要になります。
また、出荷者が栽培したい商品を買受人(仲卸、売買参加者、量販店のバイヤーなど)に提案することも同様です。そのため、さまざまな商品知識を習得する事が必要になります。
丹精込めて青果物を作られている農業者の『想い』と、「こんな野菜や果物がほしい」という生活者の『気持ち』をつなぐコーディネーターの役割を果たしていきたいと考えております。